西欧料理サヴァカ|静岡県のフレンチレストラン

News & Topics

ジビエのSDGs

LCC

立派なオブジェに見えますよね。
鹿の角と鴨の羽になります。

鹿の角で左右対称の大きなものは、飾り用としてコンタクトに依頼があります。
半年かけてスケルトンにし、オキシドールで漂白しお渡しします。加工に関してはお持ち帰りになってお好きなようにどうぞ、というスタンスですね。

残った非対称なものや、若い個体の短い角はカットして犬のおもちゃとして譲渡させて頂いています。
短くカットするのは結構手間ですので、オフシーズンにポチポチ暇を見てやっています。
犬のストレス解放には最適なようですよ。

鴨の羽は「白いダイヤ」と呼ばれるシラスウナギを採捕する際に使用します。
もちろん特別に「知事許可」を受けた採捕者の方が使うために、私は羽をお渡しするだけです。
漁期は12月1日から上限の2.3tに達するまでで、おおよそ狩猟期間と被ります。
狩猟解禁日から当店で捌いた鴨の羽は、全てシラスウナギ捕獲用に使用されています。

人の体温でも弱ってしまうほど繊細な生き物なので、目の細かい網ですくったあと、この羽を使用して容器に移すのが最良の方法です。
水鳥の羽は水を弾く性質があるので、真鴨やカルガモの羽が理想的です。

本来手羽は煮込むと最高に美味しいのですが、静岡の(特に浜名湖の)鰻ブランドを維持するためには致し方ないところですね。