西欧料理サヴァカ|静岡県のフレンチレストラン

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静岡新聞 掲載

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静岡新聞の文化・生活欄に「ジビエ」を大きく(見開きの半分くらい!)取り扱って頂きました。「静岡ジビエ」を共に推進している「尾州真味屋総本舗」さんと一緒です。
非常にシンプルで分かりやすく、ジビエ関心がなかった読者の方々にも興味を持って頂けるような構成になっています。

最近言葉での「ジビエ」はかなり浸透していると実感していますが、実際に食された方は圧倒的に少なく、まだまだ普及活動の必要性を感じさせられます。

色々な考え方がそれぞれにあるとは思いますが、私は単純に「美味しい」と思うから提供を続けています。ジビエが特別な食材であるという認識はあまり持っていません。魚や野菜と同列で、時期になると恋しくなる素材の一つであることに過ぎないのです。

天然の素材であるが故に飼料由来の臭みが無いのが、どのジビエにも共通して言えることであり、状態を見極めたものであれば誰が食べても美味しいものが本当のジビエだと思っています。ただ限られた狩猟期間で捕獲されるものはあまりに少なく、その見極めが出来るようになるまでは10年はかかるでしょう。ジビエは取り扱うことが少ない高価で貴重なものなので、処理や調理を経験した料理人が少ないのが問題でもあります。

幸いにも多くの処理施設が稼働を始め、ジビエが身近になってきたようです。鳥獣害対策の流れで「鹿」「猪」がほとんどではありますが、クオリティはかなりのものです。
既に多くの方々がご存知のように、肉の組成の機能的な部分では、他を圧倒する数値を叩き出しているのがジビエです。安全面でも文部科学省が出している「日本食品標準成分表」にも鹿肉は食品として掲載されているほどなので、 積極的に使って頂きたい食材です。

年間に200億円を超える貴重な税金を投入して廃棄している現状は憂うべきことなので、せめてその「美味しさ」だけでも還元出来るようにこれからも啓蒙活動を続けます。
是非 皆様のお力添えをお願い致します。