なぜ「西欧料理」という看板を掲げているのか…。
それは素材の持つポテンシャルを最大限に引き出そうとすると、
伝統的なフランス料理の技法だけでは対処しきれない事が多いと経験上感じていたからに他なりません。
繊細な素材は個々に下ごしらえをして調和の妙で提供する、力強い素材は大胆でシンプルな調理方法で提供する等、
他のジャンルの技法や考え方を取り入れる事で、シェフの顔が見えるエッジの効いた一皿が表現出来るようになりました。
移り変わる里山の季節に応じた、ここでしか味わえない料理を御提供したいと考えています。
御来店されるお客様には、ゆったりとした時間や景色も楽しんで頂きたいと思っています。
春はウグイス、初夏は新緑のお茶畑やホタル、夏はヒグラシなど、ちょっとした避暑気分も味わえます。
サヴァカは、お箸でリラックスして頂く「くつろげるフランス料理」のお店を目指しています。
当初大阪で開業する予定でしたが、帰省する度に静岡の食材に魅せられ菊川で独立を果たしました。
地元の新鮮な野菜や、水揚げされたばかりの新鮮な魚介類は言うまでもなく、
内閣総理大臣賞を受賞した遠州夢咲牛、野鳥をはじめとするジビエ類など想像以上の食材に恵まれ、
料理人冥利に尽きる場所で毎日を過ごしています。
ただし良質な食材を得るためには地元だけにこだわる事なく、
学生時代を過ごした北海道の物やフランスのものは随時取り寄せ、フルーツや山菜は長野まで収穫に行きます。
お飲み物のメニューも、ソムリエがセレクトした充実したワインを取り揃え、華やかな食事の時間が提供出来るように心掛けています。